超小型衛星試験センターが実施してきた「超小型衛星の環境試験を通じた宇宙新規参入の支援と人材育成」の実績が認められ、2022年3月17日に2021年度第5回宇宙開発利⽤⼤賞の宇宙航空研究開発機構理事長賞を受賞しました。
受賞式の様子
宇宙開発利⽤⼤賞とは、宇宙開発利⽤の推進において⼤きな成果を収める、先導的な取り組みを⾏う等、宇宙開発利⽤の推進に多⼤な貢献をした優れた成功事例を表彰するものです。
表彰状
センターでは、超小型衛星を開発しようとする国内外の大学、企業を対象として、ワンストップで放射線試験以外の環境試験を実施できる体制を構築してきました。2010年の開設以来、国外23件を含む380件の超小型衛星の環境試験を実施してきました。それらの試験で得た知見を元に国際規格を成立させ、超小型衛星に適した環境試験方法を確立しました。また、超小型衛星試験の研究開発や環境試験研修の実施などを通じて、超小型衛星開発・試験を担う人材育成を実施してきました。
今回の受賞では、業界全体の注目が衛星打ち上げやサービス展開に向かう中、当該取り組みが衛星産業全般の課題である試験環境整備や利活用促進に取り組んでいること、また2010年の当センターの開設以来、新たな宇宙利用の可能性を広げる我が国の超小型衛星開発において、試験のワンストップ実施、国際標準化主導、民生部品データベース構築、人材育成などを行ってきたことが受賞のポイントとなりました。ラボラトリーとしては、2013年度第1回宇宙開発利⽤⼤賞「経済産業⼤⾂賞」、2018年度第3回宇宙開発利⽤⼤賞「外務⼤⾂賞」に続き、3回⽬の受賞となります。
超小型衛星試験センター