2024年3月18日に、戸畑キャンパス 百周年中村記念館において、ラボラトリーとマイクロオービター社が共同で開発しているMicroOrbiter-1の衛星完成披露会を、報道関係者の方々を対象に開催しました。
集合写真
超小型衛星「MicroOrbiter-1」は、安価で低消費電力の地上端末装置からの微弱センサー信号をLoRa変調方式により920MHzバンドで低軌道超小型衛星に受信させ中継することを最大の特徴としています。これにより陸上通信網からはずれた所にある離島、海上のブイ、レジャーボート、あるいは漁船での各種の環境センサーデータや位置情報、また緊急時のSOS信号等を衛星で中継して地上のユーザーが受信することを可能にします。また陸上通信網があまり発達していない発展途上国では陸上も含めて上記のような衛星通信システムを素早く構築する事が可能となります。
会見の様子
今後、同衛星は3月下旬に米国スペースX社のISS向け貨物運搬用ロケット「ファルコン9」でISSに届けられ、4月にISS内のKIBOモジュールから地球低軌道に向けて放出される予定です。