2008年度の出来事

100周年衛星「鳳龍」の記者発表を行いました

(2009.03.16)

2009年3月16日に北九州市において100周年衛星「鳳龍」の打上に関する記者発表を行ないました。

鳳龍は一辺10cmの立方体形状のキューブサットで、センター所属の学生を中心とした「九工大衛星開発プロジェクト」に参加する戸畑地区の学部・専攻をまたがった学生達により開発が進められている学生衛星です。

2010年1月から3月の間にインドのPSLVロケットにて高度600から800kmの極軌道に投入されます。

衛星のミッションは

  • 九工大創立100周年を衛星打上げによって祝うこと
  • コールサインやモニタ信号の常時送信によって衛星バス機器の宇宙環境での生き残りを実証すること
  • 地域の子供たちからリクエストを受けた地球上の任意の地点の写真を配信すること

です。鳳龍は熱真空・熱衝撃・振動等々の打上げに必要な環境試験を全て九工大戸畑キャンパス内で実施します。

2009年11月にインドに向けて送り出されるまで、一歩も九工大の敷地をでることなく、「人工衛星を自前で作れる大学」を世界にアピールしたいと考えています。

鳳龍の環境試験モデル(左)と衛星モックアップ(右)

鳳龍の環境試験モデル(左)と衛星モックアップ(右)

軌道上での想像図

軌道上での想像図


経済産業省との意見交換会を開催

(2009.02.16)

2月16日に経済産業省宇宙産業室の飯田陽一氏と北村賢一氏がセンターを訪問されました。この機会をとらえて、宇宙分野参入を目指している九州地域内の中小企業の方々との意見交換会を本学産学連携センターのセミナー室で開催いたしました。
九州宇宙利用プロジェクト創出研究会のメンバーを中心に20名を超える方々が参加し、2時間に亘って、宇宙参入に向けた課題に関して熱心な討論を行いました。

意見交換会

平成20年電気学会全国大会で「優秀論文発表賞」受賞

(2008.07.23)

2008年3月19日(水)~21日(金)の3日間にわたり、平成20年電気学会全国大会が福岡工業大学で開催されました。

今大会の論文発表において、センター所属の工学研究科博士前期課程1年 栢野 晃さんが、セッション座長推薦、論文委員会での投票を経て、「優秀論文発表賞」に選定されました。

電気学会(リンク:http://www.iee.or.jp/)では、若手技術者(35才程度以下)が、本会の全国大会・部門大会・連合大会・研究会において、電気に関する学術・技術の発展向上を担うに相応しい、質の高い論文を発表したことに対し、栄誉を与える学術振興助成優秀論文発表賞を設けています。


九州産衛星発射秒読み

(2008.06.21)

西日本新聞にセンターの記事が掲載されました。

西日本新聞掲載

26th ISTSの展示会に出展(6月2日)

(2008.06.02)

2008年6月1~8日の8日間に渡り、第26回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS:International Symposium on Space Technology and Science)が静岡県浜松市のアクトシティ浜松で開催されました。ISTSは宇宙に関連した様々な学術研究における国内最大規模の国際会議であり、 世界26ヶ国から129名、国内から723名が参加しました。

国際会議と同時に国際宇宙展示会も併設され、国内の宇宙開発機関、大学、企業や、浜松の地域企業・大学、および海外企業などからブースが出展され、本センターでも展示ブースを出展しました。

本センターの展示ブースでは、宇宙環境技術研究センターの研究活動として、帯電・放電試験、電界放出素子「ELF」、材料劣化、および超高速衝突のポスターを展示すると共に、太陽電池クーポンパネル、「ELF」素子、劣化した材料サンプル、およびデブリを超高速衝突させたデブリバンパーの展示を実施しました。

これに加え、現在学生が取り組んでいる九州工業大学小型衛星「鳳龍」のポスター展示や、当センターで開発し、九工大発ベンチャー企業MUSCATスペース・エンジニアリング株式会社で販売している衛星帯電解析ソフトウェアMUSCATのポスター展示およびデモを行いました。

開催期間中の展示会の来場者数は13,706人で、その内、団体申し込みの学生は4,273人でした。

展示ブース外観

展示ブース外観

展示説明の様子

展示説明の様子


豊田准教授がNEDO若手グラントに採択

(2008.05.16)

NEDO技術開発機構が公募を行った産業技術研究助成事業(若手研究グラント)の平成20年度第1回公募に豊田准教授の研究テーマ「人工衛星搭載太陽電池アレイの地上帯電放電試験方法の確立を目指した国際共同研究」が採択されました。
この研究では、当センターでこれまで進めてきた地上帯電試験方法の国際標準化を更に発展させて行きます。

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